2016-12-27

ISASニュース2016年11月号/月崎「マイクロ波イオンエンジンの進化と電気推進をめぐる国際競争」

技術を維持しておくということは、プロジェクトをまわしつづけて人を維持するということ。顔が見えるストーリーで、「これがあるからはやぶさができた」とやれば、理解を得られるかな。

http://www.isas.jaxa.jp/outreach/isas_news/all.html
→ http://www.isas.jaxa.jp/outreach/isas_news/files/isas_news_428.pdf

2016-12-11

断簡(Fortran の RECL がオクテット単位でなくてもよい背景についてメールを書いたが流れ去るのがもったいないので)


一般のバイナリファイルを読めないと利用者が怒るという観点は、ストリームアクセスの導入理由であり、逆にそれまでの方法ではできる保証がありません。一般のバイナリが読める手段がないと規格違反になるような文言は、慎重に排除されていました。Fortran 2003 以後も、ストリームアクセスが導入されたのですから、ダイレクトアクセスの使用を改める必要性はなおのことなくなった、というのがコンパイラ実装者側からみた論理ですね。

なぜそんなことで通用していたかというと、おっしゃるところの一般のバイナリファイルという概念が UNIX 以後のものだからです。ファイルが任意個のバイトの列であり、1バイトが8ビットであり、利用者はバイト単位で任意の位置にシークして任意個のバイトを読み書きすることができる、というのは、UNIX およびそれを真似た OS の特性に過ぎません。汎用機の OS はそうではなく、ファイルは記録(レコード)の集まりであって、シークできるところは記録の境界に限られていました。FORTRAN はそういう OS を前提に作られたもので、そういう OS でも使えなくならないようにすることを強く意識して改正議論がなされていました。

さて、汎用機はいまさら復活しないでしょうが、一般のバイナリの概念が今後も使えるのでしょうか、私には自信がありません。エンドユーザコンピューティングではバイト列ファイルの勝利でいいのですが、こと HPC に関しては、脱 POSIX ファイルシステムということがずっと言われています。まあ、永年言われている掛け声は、素人考えということなので、世の中がそう進むとも限らないのですが。

2016-12-08

配信資料に関する技術情報 449 H28.12.8 1か月予報及び異常天候早期警戒情報の配信資料の変更について

気象庁では週間アンサンブル予報システムと1ヶ月アンサンブル予報システムの統合を予定しています。
それに伴う変更です。

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/449.pdf

安藤リポート 2016-12-03 スパコンの順位とか

http://www.geocities.jp/andosprocinfo/wadai16/20161203.htm

配信資料に関する技術情報 447 H28.12.7 推計気象分布(天気)の改善について

雨が多く・大きく出すぎる問題の対処です。よりMSMを重視するようにかわっています。
http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/447.pdf

配信資料に関する技術情報 448 H28.12.7 波浪モデルの予測精度向上について

波浪モデルの海氷域(陸地扱い)の閾値を上げるのだそうです(従来密接度1-3以上、今後密接度7-8以上)。波高が過小に表現される問題への対処です。
波浪実況図および予想図(AWPN, AWJP, FWPN, FWJP)は従来どおり密接度1-3以上を閾値として表示します。
http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/448.pdf