2016-12-27

ISASニュース2016年11月号/月崎「マイクロ波イオンエンジンの進化と電気推進をめぐる国際競争」

技術を維持しておくということは、プロジェクトをまわしつづけて人を維持するということ。顔が見えるストーリーで、「これがあるからはやぶさができた」とやれば、理解を得られるかな。

http://www.isas.jaxa.jp/outreach/isas_news/all.html
→ http://www.isas.jaxa.jp/outreach/isas_news/files/isas_news_428.pdf

2016-12-11

断簡(Fortran の RECL がオクテット単位でなくてもよい背景についてメールを書いたが流れ去るのがもったいないので)


一般のバイナリファイルを読めないと利用者が怒るという観点は、ストリームアクセスの導入理由であり、逆にそれまでの方法ではできる保証がありません。一般のバイナリが読める手段がないと規格違反になるような文言は、慎重に排除されていました。Fortran 2003 以後も、ストリームアクセスが導入されたのですから、ダイレクトアクセスの使用を改める必要性はなおのことなくなった、というのがコンパイラ実装者側からみた論理ですね。

なぜそんなことで通用していたかというと、おっしゃるところの一般のバイナリファイルという概念が UNIX 以後のものだからです。ファイルが任意個のバイトの列であり、1バイトが8ビットであり、利用者はバイト単位で任意の位置にシークして任意個のバイトを読み書きすることができる、というのは、UNIX およびそれを真似た OS の特性に過ぎません。汎用機の OS はそうではなく、ファイルは記録(レコード)の集まりであって、シークできるところは記録の境界に限られていました。FORTRAN はそういう OS を前提に作られたもので、そういう OS でも使えなくならないようにすることを強く意識して改正議論がなされていました。

さて、汎用機はいまさら復活しないでしょうが、一般のバイナリの概念が今後も使えるのでしょうか、私には自信がありません。エンドユーザコンピューティングではバイト列ファイルの勝利でいいのですが、こと HPC に関しては、脱 POSIX ファイルシステムということがずっと言われています。まあ、永年言われている掛け声は、素人考えということなので、世の中がそう進むとも限らないのですが。

2016-12-08

配信資料に関する技術情報 449 H28.12.8 1か月予報及び異常天候早期警戒情報の配信資料の変更について

気象庁では週間アンサンブル予報システムと1ヶ月アンサンブル予報システムの統合を予定しています。
それに伴う変更です。

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/449.pdf

安藤リポート 2016-12-03 スパコンの順位とか

http://www.geocities.jp/andosprocinfo/wadai16/20161203.htm

配信資料に関する技術情報 447 H28.12.7 推計気象分布(天気)の改善について

雨が多く・大きく出すぎる問題の対処です。よりMSMを重視するようにかわっています。
http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/447.pdf

配信資料に関する技術情報 448 H28.12.7 波浪モデルの予測精度向上について

波浪モデルの海氷域(陸地扱い)の閾値を上げるのだそうです(従来密接度1-3以上、今後密接度7-8以上)。波高が過小に表現される問題への対処です。
波浪実況図および予想図(AWPN, AWJP, FWPN, FWJP)は従来どおり密接度1-3以上を閾値として表示します。
http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/448.pdf

2016-11-30

気象庁防災XMLのフォーマット情報 Re: 配信資料に関する技術情報 445 H28.11.30 メッシュ情報の技術を活用した大雨特別警報の発表対象区域の改善、特別警報に切り替える可能性を記述する運用の開始等

http://xml.kishou.go.jp/20161130_jmaxml_info.pdf

配信資料に関する技術情報 445 H28.11.30 メッシュ情報の技術を活用した大雨特別警報の発表対象区域の改善、特別警報に切り替える可能性を記述する運用の開始等

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/445.pdf

配信資料に関する技術情報 443 H28.11.29 ひまわりによる海面水温格子点資料の提供開始について

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/443.pdf

配信資料に関する技術情報 444 H28.11.29 北西太平洋高解像度日別海面水温解析格子点資料の提供について

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/444.pdf

測候時報 報告2件発表

□ 露場周囲の低木植栽が気温の測定に及ぼす影響に関する風洞実験の報告[pdf形式:2.5 MB]
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/sokkou/83/vol83p033.pdf

□ 気象官署の周辺に存在する樹木列が気温の観測値に及ぼす影響に関する風洞実験の報告[pdf形式:5.7 MB]
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/sokkou/83/vol83p039.pdf

米国気象局の注意報・情報整理統合案

先日アナウンスされた Hazard Simplification Project の一環として、
洪水、河川、冬季現象について整理統合案がでています。

http://www.nws.noaa.gov/om/notification/pns16-40haz_simp11-16.htm

2016-11-26

第6回地理院地図パートナーネットワーク会議に行ってきた(僕は第1部だけですが)

11月24日に開催された、第6回地理院地図パートナーネットワーク会議というのに行ってきました。
誠に残念ながら所要あり、ぼくは午前中の第1部だけになったのですが、気象庁から何人か有志を伴っていったので、サービスプロバイダーとして自己定義する国土地理院と、その利用者の間に築き上げられた技術者コミュニティをみてもらうことができたと思います。これはすごいことなんだよ。

(資料は http://ccpn.gsi.go.jp/ にあります、というのはトップページに最新の回の資料が載る体裁なので今次会合の permalink はありません。)

いろいろ感想。

2016-11-16

SIGFOXの使う電波はUHF

920 MHz 免許不要だという。
http://www.kccs.co.jp/release/2016/1109/

Zone 3 (Zone 4 とあるが間違いだろう)では 920 MHz といっているのでオーストラリア向けハードウェアがそのまま使えるのだろう。
http://makers.sigfox.com/about/

長い波長で長距離に伝播するというがそれは Wi-Fi などと比べて相対的なことで、UHF なので、山岳を回りこんで通信はできない。
http://www.sigfox.com/en/coverage

配信資料に関する技術情報 第439号 H28.11.16 航空気象観測通報の変更について

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/439.pdf

2016-11-14

メモ:気候変動枠組条約パリ協定締約国会議(CMA)の手続規則

パリ協定第16条第5項により、条約締約国会議(COP)の手続規則が適用される。
https://unfccc.int/files/essential_background/convention/application/pdf/english_paris_agreement.pdf#page=22

そして、気候変動枠組条約手続規則第42は、いまだ未採択となっている。
http://unfccc.int/resource/docs/cop2/02.pdf#page=12
リオ三条約はみんなそう。

配信資料に関する技術情報 第438号 H28.11.14 雷監視システム(LIDEN)による雷観測データの配信開始について

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/438.pdf

配信資料に関する技術情報 第437号 H28.11.14 週間アンサンブル数値予報モデルGPV(高分解能日本域)の提供について

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/437.pdf

[気象庁防災気象情報XML更新情報] PointAmedas 表の更新(11月30日適用)

http://xml.kishou.go.jp/20161114_jmaxml_info.pdf

2016-11-10

JGL 2016 No.4 メモ

JGL も何ヶ月かするとウェブに出るんでしょうね。待っていると忘れるのでメモ。
毎度のように、個人的メモです。組織的支持あるいは紹介文章執筆者からの依頼などありません。

= 新学術領域研究「太陽地球圏環境予測」

平成27年度に科学研究費補助金新学術領域研究として発足した由。余田先生が気候影響研究をしておられる。

= TOPICS 火星衛星の起源

起源説にはサンプルリターンが必要という。夢のある話。

= 日本学術会議の動向

例としてサイバーセキュリティに言及あり。

= JpGU, ORCID の登録機関に

会員番号とのリンクは今後検討という。

2016-11-07

曇りの定義(単純ではないよ)

お昼休みに「曇り」の定義についての twitter での議論をちらっと見かけました。

同じ定義が世界であまねく用いられるとよい、という発想と、既に混乱しているという知見があるようでしたが、知らない人はわからないだろうので、ファクトシート。現状どうにも簡単ではありません。

●7オクタス以上を曇りとするもの

・日本(観測)
 十分率雲量が9以上の状態を曇りといいます。オクタス(八分率雲量)でいうと7以上にあたります。
 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq13.html
 曇りのうち、上層雲が過半を占める状態を高曇りといいます。

・日本(予報)
 予報でも晴れと曇りの境は十分率雲量9以上が曇り、というのはかわりませんが、高曇りは晴れに含めています。
 気象庁 予報用語 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/tenki.html

・米国
 definition cloudy でぐぐると米国気象局の用語集が上位に出てくる。最新か、どのくらい通用するかは請合いませんが。
 http://www.crh.noaa.gov/glossary.php?word=Cloudy

●6オクタス以上を曇りとするもの

・WMO(WWIS 公衆予報)
 WMO 世界天気情報センターでは雲量と天気の対応表を公開していて、これもステータスは不明ですが、6オクタス以上を cloudy に配当しています。
 http://worldweather.wmo.int/oktas.htm
 香港気象局が運営しているけれど、これはWMOの事業です。

 ただ、WWIS が流している天気予報における partly cloudy 概念が、ある瞬間における雲量で定義されるかというと、天気記号表をみると、どうやら時間軸における partly, mostly と区別せずに受け取ったテキストを使っていることを強く示唆する様子になっています。
 http://worldweather.wmo.int/en/wxicons.html

●5オクタス以上を曇りとするもの

・WMO(SYNOPの過去天気)
 これは厳密には cloudy のような概念ではないのですが、SYNOP 通報式で報じられる過去天気では、直近 synoptic hour (00, 06, 12, 18 UTC)から降水や霧などがない場合、雲量の動向を報じます。
 そのとき more than half of the sky であるかが問われますので、これを真面目にやろうと思ったら、目視観測のたびに5オクタス以上であるか否かを記録しておかねばなりません。
 https://badc.nerc.ac.uk/data/surface/code.html

●4オクタス以上を曇りとするもの

・WMO(国際気象用語集)
 WMO No. 182 Interntaional Meteorological Vocabulary は 「cloudy sky」を4オクタス以上と定義しています。

2016-10-31

気象学会春季大会予稿集読んだメモ

要約や感想は私の個人的なものです。著者に頼まれた紹介ではありません。

A106 地上稠密気象観測による突風予測システムで用いる気温減率閾値の検討(明星電気 岩下ほか)
        昨年の続き。おそらくは北関東で実用化しようとしているのでしょう。

A108 暖候期の日本周辺における発雷効率の特徴(群馬大学 岩崎)
        WNLLNから落雷位置を取得している

P179 日本域の歴史的観測データのデジタル化(東大海洋研 小山ほか)
        データレスキュー。函館、東京、神戸、福岡などふつうの官署の観測値は気象庁ホームページでもあるていど見られるが、毎時観測値は1960年代以前はデジタル化されていないという。

P320 正二十面体格子全球非製力学モデルにおける単精度の可用性の検討〜傾圧不安定波(海洋機構 中野ほか)
        メモリバンド幅が律速する現代の計算機では単精度化の効用が大きいという話。
        どうしても倍精度でなければならないところ以外を単精度化する調査。
        ベンチマークは Jablonowski テスト dx.doi.org/10.1256/qj.06.12

A356 RSMC Tokyo による台風強度の発表予報の誤差と環境場の関係(琉球大 伊藤ほか)
        現行の発表予報スキームに海水温などによる補正を行うことで精度を改善できるという。
        こういう研究は大変ありがたい。
        京大生存圏の GSM 解析・予報値データベースを使ったという言及があることにも注目。京大≠琉大 というところが超重要で、
        オープンデータ → 利用者による研究を創発 → 気象庁へのフィードバック
        という正のサイクルの教科書みたいな事例なのね。

2016-10-21

[netcdfgroup] How to dump netCDF to JSON?

表記
http://www.unidata.ucar.edu/mailing_lists/archives/netcdfgroup/2016/thread.html#00245
から始まるスレッドが活発である。

夏に Win10 移行してから SMTP メールはまともに読めなくなっていたので、
メールがいっぱい来るな、という印象以上のものではないのだが、話題や各信の出だしの調子からして、netCDF はもはやレガシーであり、 HDF を採用したことにより混迷を深めていて、
インターフェイスとしては JSON が選好されるようになってしまったという実勢が感じられる。

(誰か読んで「嘘つけ」と指摘してほしい)

netCDF4 が内部で HDF を採用したときには、netCDF Classic と HDF は XML と EXI みたいな同一のデータモデルの異なる表現(HDF のほうがやや豊かだがそのことは措く)であって、主戦場はひとつ上のレイヤーたる、CF のような規約だという説明がされた。
そのときはそうだったのだろう。今でもそうだ。

しかしながら、 netCDF のメタデータ部分を JSON で表現したいとなると、話は違ってくる。
次元、変数、属性という netCDF の基礎語彙と、スカラ、配列、ハッシュという JSON の基礎語彙は違っているから、これは異なる言語の翻訳なのだ。

とりあえずは netCDF 内メタデータ部分を一対一 JSON 翻訳する標準をつくって、それによって CF の構造を表現するのだろうが、いかにも awkward である。
やりたいことを、直接 JSON に書いたほうがいいのではないか。

以上、具体を何もみないで予想。

2016-10-12

「火山の状況に関する解説情報」と「火山活動解説資料」

似た名前ですが、異なります。

「火山の状況に関する解説情報」は防災上重要な情報をコンパクトにまとめたテキスト電文です。
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html

「火山活動解説資料」は地図や図表を用いて、前者より詳細な状況を解説するPDFです。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact.htm

いずれも定期と臨時に発表されるものがあります。

2016-09-27

2016-09-26

2016-09-01

台風の影響による一部のアメダス観測所の欠測について

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku/info/20160831_amedas_kessoku.pdf

平成29年度気象庁概算要求概要

平成29年度気象庁概算要求の概要が発表されています。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1608/29b/29yosan.html        

どこの役所でもそうですが、概算要求の概要はお金を使う話と、組織・定員を改編する話の二本立てになっています。
ですので、冬の政府予算案決定までの査定が通るかどうかはさておきとして、来年度の事業や組織について、もっとも早く知る機会になります。

2016-08-31

librahack 事件(岡崎市立中央図書館事件)の共同声明(出ているのを知りませんでした)

被害届が取り下げられていないのは二次情報として知っていたのですが、容疑者との合意や共同声明がでていることは知りませんでした。

さてこの事件、知らない人はあまりいないかもしれませんが、とりあえずウィキペディアがまっとうな記述になっているようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%B4%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E4%BA%8B%E4%BB%B6
念のため要約すれば、動的なコンテンツをもつウェブサイトに1秒に1回アクセスするクローラで自動アクセスした結果、サーバの問題から閲覧障害を引き起こし、状況が未解明のうちにだされた被害届によりクローラ作者が威力業務妨害容疑で逮捕されてしまったというものです。

図書館とクローラ作者の共同声明がここにあります。
http://www.libra-sc.jp/project/2011022422184615.html

なぜ被害届がとりさげないことで合意に至ったか、ぜひ、詳細情報までよまれるとよいです。
http://www.libra-sc.jp/project/2011022422232861.html

気象業務支援センター「平成27年度末における「情報提供業務(オンライン)」の利用者の動向について」

http://www.jmbsc.or.jp/hp/topics/1607/1607_1.pdf

・電文の利用者増は主に地震火山のようです。
・ファイルの利用者増も目立っています。
・気象衛星データ配信システムの利用者が20もいることも、また大きく注目するに値します。

2016-08-17

気象予報士会会報てんきすと第101号:蜃気楼の観測

木村賞は、雨傘の音響でディスドロメータを作った話と、スマホ利用の学校教育応用の話なんだけど、引用すべき資料をしらないので、ここまで。

石井賞の知床の蜃気楼の話がおもしろい。

蜃気楼というと、上暖下冷の強安定成層によって光路が上凸に曲がり虚像を上に生じるとよくいわれるが、これは上位蜃気楼というもので、
上冷下暖の低安定度層が局所的にあることによって光路が下凸に曲がり虚像を下に生じる下位蜃気楼というものもある由。

博物学もそうだけれど、知床(とおそらく魚津)では継続的に観測をしているということも興味深い。
たぶん定性的なんだろうけれど、衛星掩蔽観測と物理的には同じことであって、海上気象の貴重な観測なんだから、なにか利用できないかと思ってしまう。

写真集や解説を冊子にして、現地で販売しているという。
知床蜃気楼・幻氷研究会「知床蜃気楼読本」
http://shiretoko-mirage.blogspot.jp/p/blog-page_22.html

ITmedia が紹介しているのだけれど「同人誌」あつかい。そりゃそうだよね。一般的な書籍流通にのっていないので東京では手に入らない。
司書メイドの同人誌レビューノート: まるで異世界! 『知床蜃気楼読本』の著者が語る蜃気楼の魅力
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1509/11/news035.html

2016-07-25

防災気象情報XMLフォーマット、直近のお知らせ

防災気象情報XMLフォーマットのお知らせについて、もうちょっと知られてもいいのかなと思いました。

更新情報がわかりにくいことが多いんですよね。
http://xml.kishou.go.jp/revise.html

●平成28年5月18日
http://xml.kishou.go.jp/20160518_jmaxml_info.pdf
アメダス地点の移設により PointAmedas 表が更新されるという内容です。

ちなみに、アメダス地点表も、以前はエクセルで作ったPDFしか提供していなかったのですが、最近は CSV ZIP 形式で提供されています。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/amedas/kaisetsu.html

●平成28年6月24日
http://xml.kishou.go.jp/20160624_jmaxml_info.pdf
7月28日実施の変更です。
震度観測点が3増、28移動します。また、海底の潮位観測点が多数追加されます。

●平成28年6月28日
http://xml.kishou.go.jp/20160628_jmaxml_info%282%29.pdf (7月13日訂正済み資料)
用語「はん濫」を「氾濫」に変更することについてです。

●平成28年7月13日
http://xml.kishou.go.jp/20160713_jmaxml_info.pdf
上記6月28日のお知らせのうち、変更対象に誤りがあったことの訂正です。

国立国会図書館WARPに気象庁ホームページ2016-06-01版が掲載

いつものお知らせです。7月23日頃には見えるようになっていたのですが、掲載遅くなってすみません。

バージョン一覧ページ
http://warp.da.ndl.go.jp/waid/3566

2016-06-01現在の気象庁ホームページ
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9994738/www.jma.go.jp/jma/

5月に新しく出た「配信資料に関する技術情報」は次の1件です。

第430号「警報級の可能性等の試行期間中の利用に当たっての留意点に関する補足」(平成28年5月10日)
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9994738/www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/430.pdf

2016-07-15

(メモ)2015年11月1日以降内部ドメイン名を使ったサーバ証明書は発行できません

CA/Browser フォーラムの規制によるものだそうです。

digicert: 2015年11月1日以降内部ドメイン名を使ったサーバ証明書は発行できません
http://rms-digicert.ne.jp/howto/basis/internal-names.html

CABフォーラムの baseline requirement の日本語訳がここにありますね。
https://jp.globalsign.com/repository/baseline_requirements_ja.pdf#page=20
CAはドメイン又はIPの正当な権利者であることを確認する義務(SHALL)を負うので、CAがアクセスするという方法で権利確認する場合は、
正当なドメイン保持者だけれどインターネットからのアクセスは切っている、というような事例に対応してもらえないことも、ありそうです。

つまるところ、 HTTPS サーバをあげようと思ったら、
クライアントにルート証明書をインストールして回るか、イントラをやめるか、二つに一つであるわけです。

つまり、セキュリティのためにイントラネットが公開されていくという逆説がおこるわけですね。

2016-06-29

配信資料に関する技術情報第431号『指定河川洪水予報、特別警報・警報・注意報、気象情報及び天気概況で使用する「はん濫」の「氾濫」への変更について』

平成22年11月の常用漢字表改正で「氾」が常用漢字となって5年あまりが経過したことをうけた措置だそうです。   

土砂警と気象庁(土砂法改正時の国会附帯決議)

第187回国会 衆議院国土交通委員会 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議 (平成26年10月31日)
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009918720141031005.htm

第187回国会 参議院国土交通委員会 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議 (平成26年11月11日)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/187/f072_111101.pdf

法律じゃないから探しにくい。

2016-06-23

国立国会図書館WARPに気象庁ホームページ 2016-05-01 版が掲載

トップページ
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9976627/www.jma.go.jp/jma/

4月に発表された「配信資料に関する技術情報」は次の1件です。

第429号「気象庁防災情報XML形式の電文配信に用いるデータ種類コードについて(その8)」
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9976627/www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/429.pdf

2016-06-14

(メモ)PSTN移行に関する資料

○2016-04-14 情報通信審議会 電気通信事業政策部会 電話網移行円滑化委員会(第12回)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/02kiban02_03000239.html

NTT提出資料がINSネットの移行にふれていて注目される。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000414058.pdf

○2016-02-25 総務省総合通信基盤局「固定電話網の円滑な移行のあり方について」
資料35-1-2とあるが、ぐぐってでてきたので背景がよくわからない。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000401142.pdf
3〜6ページあたりの市場状況が注目される。

2016-05-23

気象学会春季大会予稿集を読んでみた

つい先日東京で学会があったんですってね。申し訳ないですけど気が付きませんでした。
予稿集が公表されてれば学会に行こうかなという気にもなるかもしれませんが、まあ、今回は他用があり、いずれにしても無理でした。

予稿集を手にする機会があったので、ぱらぱらと眺めてみました。気になるというか、「へぇ」と思った講演。
他機関の観測に偏っていますが、それは観測をよく知らないからというのと、気象庁については逆に下手にコメントできないからです。

・B152 岩下ほか:地上稠密気象観測データを利用した突風予報システムの開発

明星電気のPOTEKAという、水平間隔2km、1分間隔の稠密な気温観測(ほかの要素も観測しているかどうか知らない)によって、ダウンバースト事例を調査して、突風被害の約40分前に被害地域の近隣(スケール感はわからない)に突風発生可能性を、約30分前に被害地域に突風発生可能性と到達予想時刻を伝えることができたハズとの結果という。

これは結構すごいこと。 まあ、そういう事が可能な地理的条件が限られたりもするでしょうが。

・D152 高木ほか:金星気象学のための「あかつき」データの紹介

あかつきというと初音ミクくらいしか知らなかったのですが、金星周回軌道に入れたんですね。それどころか結果が出始めているという話。

追跡風のが作られているんだそうです。日本の探査だから、日本人が研究しないともったいないが、専門家が不足しているのでありましょう。そもそもデータ同化をイチから作るような話だから、こういうのを経験した人は、気象庁でも即戦力として使えるでありましょうね。
とだけ言って援助も何もしようがないですが。

・D204 川村ほか:地上デジタル放送波を用いた水蒸気観測手法の研究開発—反射波を用いた初期観測結果—

NICTでは地デジ放送波の遅延で水蒸気量の観測ができないか研究していて、相応の結果を得ているようです。
原理としてはGPS可降水量と同じですけど、電波源が違うので低いところが見られますし、そこの水蒸気は使いでのあるデータです。
放送塔から山岳への測線をいくつか張って長距離測線データの3次元変分同化などできると本当にいいんだけれどと思いますね。できるかどうかは知りませんよ。

・C305 神山ほか:大気太陰潮汐による降雨微小変動現象の検出およびそれを用いた相対湿度に対する熱帯降雨の感度の推定

大気太陰潮汐は好きなんですよ。むかし自分でも検出やったから。あれ、いつだったかなあ。学部4年のレポートだったけど、オリジナルデータだったから公刊しないで終わったのは今から思えばもったいない。

地球上の現象は太陽日周期・太陽年周期の日射によって駆動されているのであるけれど、十数年のデータを集めると太陰潮汐の影響をみることができるわけです。
そんでもって気圧の 1gpm オーダーの昇降で気温の断熱変化で相対湿度が 0.04% とかいったオーダーで変動して、降水量の期待値が 1μm/h のオーダーで変動するはずで、それが見えたというすごい話。

で、1%の相対湿度増加に対して10%の降水量相対増加が見込まれるという話です。

2016-03-30

測候時報 第83巻(平成28年度) 地上気象観測地点「東京」の露場移転について

こちらからごらんください。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/sokkou/sokkou.html

【誤字修正】数値予報解説資料(数値予報研修テキスト)第48巻(平成27年度) メソ・局地数値予報システム、観測データ利用及びガイダンスの改良

こちらをごらんください
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/nwptext/nwptext.html

気象業務支援センターがSFTP・FTPSやドメイン名による指定に対応するそうです

トピックスとして、どうやら2月に出ていたもののようです。
http://www.jmbsc.or.jp/hp/topics/1602/1602_3.pdf

SFTP・FTPSは、いまどきインターネットで生FTPはないでしょうというような観点ですね。

IPアドレスじゃなくてドメイン名というのは、どういう状況でうれしいのか不勉強でよくわかりませんが、代替系切替をDNSでやることがあるんでしょうかね。

2016-03-22

量的予報技術資料(予報技術研修テキスト)第21巻(平成27年度)が気象庁ホームページに掲載されました

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/yohkens.html からご覧ください。

目次は次のようになっています。


第21巻(平成27年度)一括ダウンロード( 13.1 MB )

     □ 表紙・はじめに・目次( 48 KB )
     □ 第1章:実例に基づいた予報作業の例( 4.07 MB )
     □ 第2章:メソ気象の理解から大雨の予測について 〜線状降水帯発生条件の再
       考察〜( 1.97 MB )
     □ 第3章:警報級の可能性( 2.78 MB )
     □ 第4章:次期予報作業支援システム上での予報作業( 732 KB )
     □ 第5章:浸水雨量指数と浸水害警戒判定メッシュ情報 − 浸水害と対応の良
       い新たな指標 −( 958 KB )
     □ 第6章:ひまわり8号RGB合成画像の基礎( 1.01 MB )
     □ 第7章:台風強度予報作業における海洋貯熱量情報の利用( 1.38 MB )
     □ 付録1:北海道地方における暴風雪に対する取り組み( 217 KB )

2016-03-17

配信資料に関する技術情報 第427号 降水短時間予報における地形減衰の改善(平成28年3月17日)

詳しくないので資料をごらんください。
http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/427.pdf

配信資料に関する技術情報 第426号 メソ解析での新規衛星データの利用開始及び国内高層観測データの利用手法の改良(平成28年3月17日)

衛星データはGPM(DPR, GMI), GNSS掩蔽です。
また、ラジオゾンデ観測のうち TEMP 報では表現できない高鉛直解像度情報や、飛揚中のゾンデの移動の効果がメソ解析に取り入れられるようになります。

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/426.pdf

配信資料に関する技術情報 第425号 全球モデル改良等による予測精度向上(平成28年3月17日)

本日の長官会見で発表されたものです。

全球モデル(GSM)の物理過程の改良:積雲対流、雲、放射、陸面、海氷、海面付近の境界層の改修を行います。これらは放射熱伝達を通じて密接に結びついているので、大規模な改善は一気に行う必要があるのでした。
また、全球解析において、GPM主衛星の晴天域輝度温度が同化されるようになります。

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/425.pdf

2016-03-10

配信資料に関する技術情報第424号「数値予報システムにおけるひまわり8号観測データの利用開始」(平成28年3月10日)

ひまわり7号にも輝度温度と追跡風がありますが、予報成績は改善になっています。バンド数が増えたことにより、たとえば雲を追うにしても高度が推測できるようになったり、輝度温度からよりよく水蒸気鉛直プロファイルに関する情報が得られるようになったり、あるいは利用手法の改善(これがかなり重要だったりする)によるものだそうです。

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/cgi-bin/jyouhou/jyouhou.cgi

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/424.pdf

2016-03-07

杜甫々さんの慧眼

いつぞや話題にしたかもしれないけれど、杜甫々さんによる「とほほのWWW入門」にHTML5の説明があるんですね。

かなり歴史のあるウェブサイトで、初心者向けというイメージもつよいので、「まだあったのか」的な紹介のされかたもしたのですが、HTML5の評価について目をみはる論評がありました。

http://www.tohoho-web.com/html/memo/html5.htm#flex-html1.0

言葉は穏やかですが、これまでの標準化活動が実装から遊離したまま HTML4 から XHTML を目指して破綻した経緯を冷徹に見据え、技術の必然を昔から説いておられたとのこと、まさしく慧眼であると思いました。

2016-02-24

国立国会図書館WARPに 2016-01-06 時点の気象庁ホームページが収録

国立国会図書館WARPに 2016-01-06 時点の気象庁ホームページが収録されました。
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9612170/www.jma.go.jp/jma/

12月の収集はなかったようなので、2ヶ月ぶりの収録となります。

配信資料に関する技術情報でいうと、次の2号について新規に permalink ができました。

第420号 2015-12-18 メソモデルの降水予測精度の改善について
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9612170/www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/420.pdf

第421号 2015-12-22 気象警報等の発表区域及び土砂災害警戒情報の対象地域の変更について(和歌山県)
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9612170/www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/421.pdf

2016-02-09

数値予報解説資料(数値予報研修テキスト)第48巻「メソ・局地数値予報システム、観測データ利用及びガイダンスの改良」

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/nwptext/nwptext.htmlからご覧ください。

目次は次のようです:

第48巻(平成27年度) メソ・局地数値予報システム、観測データ利用及びガイダンス
の改良  一括ダウンロード( 27.4 MB )

     □ 表紙・はじめに・目次( 48 KB )
     □ 第1章:asucaが導入された局地数値予報システム( 2.41 MB )
     □ 第2章:メソ数値予報システムの改良( 5.49 MB )
     □ 第3章:観測データ利用の改良( 3.65 MB )
     □ 第4章:ガイダンスの改良( 3.87 MB )
     □ 第5章:トピックス( 11.6 MB )
     □ 付録A 数値予報システムおよびガイダンスの概要一覧表( 138 KB )
     □ 付録B 最近の改善のまとめ( 46 KB )
     □ 付録C 数値予報研修テキストで用いた表記と統計的検証に用いる代表的な指標
       ( 110 KB )


2016-01-22

配信資料に関する技術情報 第423号「局地モデルの等気圧面プロダクトの作成手法変更」(平成28年1月22日)

下書きに入れて忘れてました。

LFM の高度座標(z*座標だったはず)から気圧座標への変換ロジックを、静水圧平衡を前提としたもの(つまり厳密には気圧座標じゃなくて質量座標)に替えるいう話です。
平成28年1月28日00Z初期値から実施予定。

http://www.data.jma.go.jp/add/suishin/jyouhou/pdf/423.pdf