2016-08-31

librahack 事件(岡崎市立中央図書館事件)の共同声明(出ているのを知りませんでした)

被害届が取り下げられていないのは二次情報として知っていたのですが、容疑者との合意や共同声明がでていることは知りませんでした。

さてこの事件、知らない人はあまりいないかもしれませんが、とりあえずウィキペディアがまっとうな記述になっているようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%B4%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E4%BA%8B%E4%BB%B6
念のため要約すれば、動的なコンテンツをもつウェブサイトに1秒に1回アクセスするクローラで自動アクセスした結果、サーバの問題から閲覧障害を引き起こし、状況が未解明のうちにだされた被害届によりクローラ作者が威力業務妨害容疑で逮捕されてしまったというものです。

図書館とクローラ作者の共同声明がここにあります。
http://www.libra-sc.jp/project/2011022422184615.html

なぜ被害届がとりさげないことで合意に至ったか、ぜひ、詳細情報までよまれるとよいです。
http://www.libra-sc.jp/project/2011022422232861.html

気象業務支援センター「平成27年度末における「情報提供業務(オンライン)」の利用者の動向について」

http://www.jmbsc.or.jp/hp/topics/1607/1607_1.pdf

・電文の利用者増は主に地震火山のようです。
・ファイルの利用者増も目立っています。
・気象衛星データ配信システムの利用者が20もいることも、また大きく注目するに値します。

2016-08-17

気象予報士会会報てんきすと第101号:蜃気楼の観測

木村賞は、雨傘の音響でディスドロメータを作った話と、スマホ利用の学校教育応用の話なんだけど、引用すべき資料をしらないので、ここまで。

石井賞の知床の蜃気楼の話がおもしろい。

蜃気楼というと、上暖下冷の強安定成層によって光路が上凸に曲がり虚像を上に生じるとよくいわれるが、これは上位蜃気楼というもので、
上冷下暖の低安定度層が局所的にあることによって光路が下凸に曲がり虚像を下に生じる下位蜃気楼というものもある由。

博物学もそうだけれど、知床(とおそらく魚津)では継続的に観測をしているということも興味深い。
たぶん定性的なんだろうけれど、衛星掩蔽観測と物理的には同じことであって、海上気象の貴重な観測なんだから、なにか利用できないかと思ってしまう。

写真集や解説を冊子にして、現地で販売しているという。
知床蜃気楼・幻氷研究会「知床蜃気楼読本」
http://shiretoko-mirage.blogspot.jp/p/blog-page_22.html

ITmedia が紹介しているのだけれど「同人誌」あつかい。そりゃそうだよね。一般的な書籍流通にのっていないので東京では手に入らない。
司書メイドの同人誌レビューノート: まるで異世界! 『知床蜃気楼読本』の著者が語る蜃気楼の魅力
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1509/11/news035.html