2014-05-16

GML (ISO 19136) 対応の libxml2 は Ubuntu 13 以降orz

5月中旬に書いて投稿を忘れていた:
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さるところで12.04LTS を使っているわけですが、今日なんか更新が来たんだけ
ど、見たら libxml2 2.7.8 なんですわ。

Ubuntu全体ではこうなっています。
http://packages.ubuntu.com/search?keywords=libxml2

GML (ISO 19136) の XSD を使おうとすると libxml2 2.8.0 以降または豊田パッ
チ野良インストールが必要なわけですが、それは Ubuntu 13 以降を使いなさい
というわけですね。
http://toyoda-eizi.blogspot.jp/2013/08/libxml2-version-280-or-later.html

2014-05-14

NCEPにおける観測データ処理(BUFRはこんなふうに使うもの)

ちょっと調べ物の途中でのめっけもの。

Com-GSI (http://www.dtcenter.org/com-GSI/users/index.php; たぶん米国
NOAA/AWFA/UCARが共同で変分同化コードを開発するコミュニティプロジェクト)
がチュートリアルセミナーをやっていて、その 2013 年の回
http://www.dtcenter.org/com-GSI/users/docs/tutorial_presentations_2013.php
に "Observation data processing" という NCEP の発表があるんですね。

4ページ目の図がデータの流れをよくあらわしています。
http://www.dtcenter.org/com-GSI/users/docs/presentations/2013_tutorial/Tue_L1_Keyser_ObsProcessing.pdf#page=4

次の3段階のデータがすべてBUFR形式だというんですね

・BUFR Tanks: 形式をすべてBUFRに整えただけ(*1)、
QCはデコード処理に組み込みの原始的なものしかない
・dump files: 時空間を目的に応じて選択し、重複(*2)を除去し、
QC(purge/keep, reject list, marine flags などのフラグを付与、まあ要する
に品質が悪い観測プラットフォーム識別子をマークするわけですね)
・PrepBUFR files
conventional data にだけ作られるもので、ゲス(予報値)を使った何らかのQC
をするそうです

で、これが解析に入るんだといいます。

*1 たとえBUFR SYNOPであっても内容構造(記述子列)は一様ではありません。
次のような報告があります
https://groups.google.com/a/wmo.int/forum/#!searchin/cbs-ipet-drmm/synop$20weiqing/cbs-ipet-drmm/7wnx0Zwy0go/czuIKqTw1GYJ
*2 特にGTSで顕著ですが、重複したデータが多数入電するということがままあり
ます。分散管理、低遅延、高可用性、訂正可能性、歴史的互換性など全部ひっく
るめるとしょうがないんです。

いろいろ使い方的なことも参考になります。たとえば NCEP の BUFR 表 B がこ
こにあるとか。
http://www.emc.ncep.noaa.gov/mmb/data_processing/bufrtab_tableb.htm

ちなみに、気象庁でいうと、だいたい dump files に対応するのがデコードデー
タと呼ばれるもので、気象業務支援センターから提供されています。
http://www.jmbsc.or.jp/hp/offline/cd0430.html

2014-05-13

閏八月のある年は残暑が厳しい?

「閏八月のある年は残暑が厳しい」ということを昔は言ったらしく、さるところで質問に答えた。流れ去るのはもったいないので再録しておく。

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旧暦が気象を制御するということは荒唐無稽というのはいうとおりだと思いますが、見かけの残暑ということはあるかもしれません。

閏月は、旧暦の月が次第に季節より早く進みすぎてしまうので調整に入れるものです。八月が閏月になるということは、閏じゃない本物の八月は限度一杯まで早く到来するということです。

限度とは何かというと、八月とは秋分(今で言う9月23日頃)がある月と定義されているのです。八月が遅く来る年は、秋分の直前の朔が八月一日となります。こういう年の八月は(今で言う10月に近いですから)寒いです。一方、八月が早く来る年は、秋分の直後に九月一日となります。こういう年の八月は(今で言う9月に近いですから)残暑そのものです。

旧暦で残暑を占った人は旧暦で生活していた時代の人でありませんでしょうか。そういう人にとって見れば、名目上の八月が同じ月なのですから、同じ月が閏月の入り具合で暑かったり寒かったりするように思えたことでしょう。

まあ、要は「暑さ寒さも彼岸まで」を別の形で言っただけではないかと思うのです。

2014-05-07

星になった沼口さん

調べ物をしていたら発見。小惑星になったんでしたね。
http://ssd.jpl.nasa.gov/sbdb.cgi?sstr=10155+Numaguti

沼口敦さんについては天気の追悼記事を引くのがいいかな。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001814499

気象庁情報カタログ(平成26年4月1日付け)がホームページ上で公開されています

かつて情報総覧ともいわれていたものです。
http://www.jma-net.go.jp/common/177jmh/catalogue.html

支援センター、ホームページ、無線FAX放送などさまざまな提供手段がありますが、それらについてはひとつ上のページをご覧ください。
http://www.jma-net.go.jp/common/177jmh/index.html

2014-05-05

[作業ログ] mikutter に画像投稿用プラグインを入れる

mikutter という ruby で書かれた twitter クライアントがあります。通知音用に「みくっ」とかいった音声ファイルがついててお好きな方には…もとい、ruby/gtk アプリケーションとして、また最近のソフトウェア共有のありかたについてたいへん勉強になりそうなので使っています。

で、一応 twitter クライアントとして使う場合には画像を張り込みたいということもありますわね。

プラグインをインストールしてみることにしました。

1.概論

まずはプラグインの説明のページでインストール法を見ます。なんか git clone するっていいますね。

2. penguin2716さんの(挫折)

(1) 序

それからプラグイン一覧のページにいくと、 一番シンプルなのはmikutter_update_with_mediaのようです。

まずは、プラグインの指示に従い依存ライブラリをインストールします。

 $ sudo gem install twitter
 (出力略)

なんかいろいろ言いますが基本的にエラーじゃなさそうなのでよしとします。

ついでインストール法を試してみましょう。

 $ mkdir -p ~/.mikutter/plugin
 $ git clone git://github.com/penguin2716/mikutter_update_with_media.git ~/.mikutter/plugin/mikutter_update_with_media
 (出力略)

これも何やらファイルを落としてきたくさいことがわかりますのでよしとします。

(2)破

ここで起動すると、 twitter という gem が無いから bundle install しろとかいって mikutter が落ちます。

bundle というのは mikutter のインストールのときにやったあれですね。 何をするものか知りませんが、もういちどやれというのでしょう。気を取り直して mikutter インストールのときに作ったディレクトリに行って

  $ bundle install --path=vendor/bundle

とします。これでは新しいプラグインを関知しないのではないだろうか、と心配していると、どういうわけだか http だの twitter だのといった gem をインストールします。

もういいんじゃないかと思うので mikutter を起動すると今度は動きます。プラグインの指示に従ってショートカット設定を開くと、「画像付きで投稿する」が現れたのでひとまず成功でしょう。

ショートカットを設定したら、mikutter を再起動する必要があるのかもしれないけど、実験しないで再起動しちゃったのでわかりません。

(3) 休す

で、ショートカットキーを押してしばらくまつと、gtkのファイル選択ウィンドウが出るんです、が、選択しても何も起こりません。本当はデバグするべきなんでしょうがとりあえず挫折。(後述バグによるものか? だとすれば根深いかも)

3. mogunoさんの(成功)

気を取り直してもういちどプラグイン一覧のページにいくと、https://github.com/moguno/mikutter-uwm-hommageというのがあるようです。

しかも、説明を読むと、twitter gem とか不要だ(しかも日本語がらみのバグがあるらしい)というんですね。つまり上述2.(2)は不要だったようです。が、やってしまったものは仕方がありません。まあいいでしょう。うちのmikutterは太ったままで運用します。

 $ git clone git://github.com/moguno/mikutter-uwm-hommage.git ~/.mikutter/plugin/mikutter-uwm-hommage

こんどはGUI版なんで、ショートカット設定も必要なく、投稿ボタン右に画像付投稿ボタンが現れます。めでたしめでたし。