2016-08-17

気象予報士会会報てんきすと第101号:蜃気楼の観測

木村賞は、雨傘の音響でディスドロメータを作った話と、スマホ利用の学校教育応用の話なんだけど、引用すべき資料をしらないので、ここまで。

石井賞の知床の蜃気楼の話がおもしろい。

蜃気楼というと、上暖下冷の強安定成層によって光路が上凸に曲がり虚像を上に生じるとよくいわれるが、これは上位蜃気楼というもので、
上冷下暖の低安定度層が局所的にあることによって光路が下凸に曲がり虚像を下に生じる下位蜃気楼というものもある由。

博物学もそうだけれど、知床(とおそらく魚津)では継続的に観測をしているということも興味深い。
たぶん定性的なんだろうけれど、衛星掩蔽観測と物理的には同じことであって、海上気象の貴重な観測なんだから、なにか利用できないかと思ってしまう。

写真集や解説を冊子にして、現地で販売しているという。
知床蜃気楼・幻氷研究会「知床蜃気楼読本」
http://shiretoko-mirage.blogspot.jp/p/blog-page_22.html

ITmedia が紹介しているのだけれど「同人誌」あつかい。そりゃそうだよね。一般的な書籍流通にのっていないので東京では手に入らない。
司書メイドの同人誌レビューノート: まるで異世界! 『知床蜃気楼読本』の著者が語る蜃気楼の魅力
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1509/11/news035.html

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