2019-07-09

令和元年度情報通信白書発表(「いち早く世の中のできごとや動きを知る」メディアがついに逆転)

総務省より、令和元年度の情報通信白書が発表されました。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/r01.html

情報通信のさまざまな資料があり、いちいち取り上げていくときりがありませんが、
インターネットとマスメディアの関係について一つ大きな潮目が来たと思われるのでチェックしましょう。

まずは総務省さんの「ポイント」をチェックすると、ノンブルVページ(PDF上3ページ)で次のようにまとめています。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/pdf/01point.pdf#page=3

●2000 年以降、テレビの視聴時間は全体で緩やかに減少。他方、インターネットの利用時間は大幅に増加し、特に 20 代ではテレビ視聴時間と逆転(�)。
●他方、20 代も含め、マスメディアへの信頼度はインターネットへの信頼度と比べて相対的に高い状況(�)。
●インターネット上での「炎上」の認知経路としてマスメディア経由が多い(�)等、インターネットとマスメディアは相互に作用しながら併存している状況。
●インターネットでは、「自分に近い意見に偏って接する(「エコーチェンバー」「フィルターバブル」)ため、世論の二極化が進んでいる」という議論があるが、ネットメディアはむしろ人々を穏健化させるとの研究結果もある。

まあ、こういう表の紙では、潮目感みたいな生々しいことは書きませんね。お役所ですからね。

他方で、本文に分け入ってみると、昨年あたりから来そうだと思っていたものが、ついに来ました。

節毎PDF版一覧ページ
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/pdf/index.html

第2部第3章第2節 ノンブル290ページ(PDF上39ページ)に次の記載があります。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/pdf/n3200000.pdf#page=39

> これまで「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ために最も利用するメディアとしては、全年代ではテレビが最も高かったが、2018年度調査ではインターネットが5割を超えて初めてテレビを上回った。

この数字、これまでもじりじりとテレビが後退してきたのですが、ついにインターネットが主たるメディアとなりました。これは20歳代ではなく全年代の数字です。

気象庁も、このような社会情勢をふまえ、常に公衆への周知の手段を適切に確保するよう努めております。

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