GMT のチュートリアルをやっている。
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Tutorial.html
これがまたずいぶん不親切で、たぶんひとえに私が斜めに読んでいるからではあろうが、なるほど、ボットのお兄ちゃんが挫折するわけだとも思う。リファレンスを探しまくるはめになって教育的なので、これはこれでいいのかもしれないが。
で、はまったところは速やかに忘れるのでメモすべきである。
・長さを指定しろと言われるのだが、単位の指定仕方が i 以外わからないので気味が悪い。
→ リファレンス 4.1 "GMT Units" を見よ。
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Docs.html#x1-370004.1
・チュートリアルは各コマンドのマニュアルページにリンクしているが、そこではオプションの詳細が略されているところが多く、行き詰る。
→ 地図投影法は リファレンス 6.
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Docs.html#x1-900006
→ ただし正距円筒図法は リファレンス 5.1.1.
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Docs.html#x1-830005.1.1
→ その他のオプションは リファレンス 4.4.
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Docs.html#x1-420004.4
地図を描くために(=pscoastコマンドでは)正距円筒図法の経度のどこかに g または d のサフィックスをつける必要があるのだが、何故そんな意地悪を、とおもって
みたら、システム的必然性(360周期性を指示してやる必要)があると知って納得。
・おそらく文化ギャップで英語が読めないだけだけど、正距円筒図法には2種類のオプションがある。
-Jx3c ... 軸の単位長さを 3cm にする。この単位長さを scale と呼ぶ(多分地理業界でもそうなんだろう)
-JX3c ... 軸の全長を 3cm にする。
がんらい -JX だけあれば用は足りるはずだが、 サイズいじょうに縦横比に興味がある場合は -Jx のほうが便利だろう。
・オーバーレイアプローチ、GMT の操作体系の根幹であろうに、ずいぶんざっくり説明している。
まず示されるコマンド例らしきもの
psxy data -R -J -B -P -K -Wthinner > plot.ps
psxy data -R -J -O -W -Si0.2i >> plot.ps
はこのままでは動作しない。少なくとも -R -J のあとにパラメタを指定しないといけないことは、ここまでチュートリアルをやってくればわかるのだが、さてこの例が伝えたいメッセージがよくわからないので行き詰るか、これは何かスキマティックな例だろうとおもって読み飛ばして、結局あとでもわからない。
→まず、複数コマンドでオーバーレイするときは -K および -O オプションを使う必要がある。
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Docs.html#x1-530004.4.6
後続コマンドがあるときは -K を、先行コマンドがあるときは -O を指定する。
→先頭コマンドでは -R や -J にパラメタをつけないとエラーになるが、後続コマンドではなぜか先行コマンドと同じ値に補完される。
もちろんそれはテレパシーにより時とプロセスを超えて情報が伝わ…るわけがなく、リファレンスにもはっきり書いていないが、設定ファイル .gmtdefaults4 は各回起動のたびに引き継ぐべきオ
プションの履歴が書き込まれるのである。
http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/html/GMT_Docs.html#x1-390004.2.1
そして -B -P は何度も指定しなくてよい。 -B はともかく -P は情報を伝える場所がない。
単純に ps ファイルの先頭に何か書いたら、あとでも有効ということだろう。
そんなわけでこんなふうに呼ぶべきなのである。
psxy data -R略 -J略 -B略 -P -K -Wthinner > plot.ps
psxy data -R -J -O -W -Si0.2i >> plot.ps
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