2013-02-17

WMO地理メタデータプロファイルについて解説めいたこと(ちょっと追補あり)

英語版のブログとツイッターに最低限のアナウンス http://dlvr.it/2y1zVP をして、それなりに見ていただいている方もいるようなのだけど、多分どこから理解したものか途方に暮れると思うので、というと恩着せがましいけれど、現状の覚えとしても少々書いておいたほうがいいと思う。

まず、正式名称は WMO Core Metadata Profile という。そもそもプロファイルprofileというのは地理メタデータ標準 ISO 19115 が汎用であるのに対してWMOあるいは気象水文の応用に特化
したものであるという意味である[追記:ISO地理情報標準シリーズでの通則はISO 19106で規定されている、らしい]。それじゃ core profile とは何であるかというと、WMOといってもいささか分野が広くて中に無数のコミュニティを包含していて、それぞれにプロファイルを形成することが可能ではあるが、その共通部分たるべきもの、ということだと説明している。[ISO 19115 の中にも core profile というものがあったが、意味的に ISO の必須要素との関係が不明確であり、また][訂正:似たような概念として ISO 19115:2003 では core metadata elements あるいは core metadata componentsというものを決めていて、すべてのプロファイルはこれを含まねばならない(下図参照)としていたのだが、必須でないものをプロファイルに含めねばならないという意義が不明確ということと、]内容的にもどうだかということで削除される方向と聞いている。

[追記:
]


次に、UML と XML の関係。少なくとも現行の ISO 19115 は UML であって XML はそのエンコーディング方法の一つと言う位置づけで ISO/TS 19139 という別文書になっている。そのこと自体を
論じるのはおいておいて、でも、UML クラスが XML 要素に対応するといったように用語が二重になってしまっていることはわずらわしいが付き合わざるをえない。

面白い技法と思うのは、UML クラス名に対応する XML 要素(大文字始まり)の中に、そのクラス中の属性名に対応する XML 要素(小文字始まり)が入って、その中にはその要素のク
ラスに対応する XML 要素が入る、と言う交互構造である。

・属性名はなるべく直感的に選ばれ、酷いときは重複することもあるけれど、クラス名を明示すれば微視的に特定することができる。
・クラスの特殊化、属性追加は XML スキーマの継承で行われているけれど、それは大文字のクラス名が変わるだけで、小文字部分は変わらないので、継承によって変わらない指示のしかたは
identificationInfo/*/citation/*/date のように /*/ が多用されることになる

(ちょっとちゅうだん)

0 件のコメント:

コメントを投稿