当然ここ数ヶ月のがたくさん机につまれているのですけど、流体力学会は発行後半年たたないとウェブ公開されないからそっちの会誌読みはまた後日。そうやって忘れちゃうんですけどね。
で、紙の山を片付けていたら、どういうわけだか2010年12月号だけ出てきた。なぜ読まないで保存していたのかわからないけど、開いてみると、年会特集号ということでちょっと現場の人間にもとっつきやすいです。
http://www.nagare.or.jp/publication/nagare/archive/2010/6.html
小野寺直幸・青木尊之・小林宏充 GPUによるラージエディ・シミュレーションの高速化
http://www.nagare.or.jp/download/noauth.html?dd=assets/files/download/noauth/nagare/29-6/29-6tokushu7.pdf
主題じゃなくて申し訳ないけれど、緒言の「LESとは」がとてもよい。いままで勘違いしていたけれど、第一原理計算(DNSという)ではないのですね。小スケールの乱流を気象で言うところのパラメタリゼーションしているので、固定境界付近で問題が生じるのだという。そんなことも知らないのかと言われるとえへへというしかないですが。
最適化についてはカーネル対通信時間の比が問題という、わかりやすいお話。よく知らないけど。
田井 明・齋田倫範・矢野真一郎・小松利光 潮汐振幅の全球的な長期変化
http://www.nagare.or.jp/download/noauth.html?dd=assets/files/download/noauth/nagare/29-6/29-6tokushu8.pdf
M2潮の振幅を数十年スケールで追うと有意に変動しているのだといいます。はじめに、で地球温暖化に起因する海水準変動について語ってしまっているので、せめて振幅の増減が海水準の上昇と整合的か否かについて一言ほしいと思ってしまいますが、まあ、それはこれからというのでしょう。
竹原幸生・江藤剛治 風波砕波下における渦運動のPTV計測
http://www.nagare.or.jp/download/noauth.html?dd=assets/files/download/noauth/nagare/29-6/29-6tokushu10.pdf
空気が水中に取り込まれることに感心を持っているようです。物質交換への関心かな。
足立高弘・新井晶大 回転円すいの外表面を上昇する液膜流れ
http://www.nagare.or.jp/download/noauth.html?dd=assets/files/download/noauth/nagare/29-6/29-6tokushu13.pdf
こんな方法で効率の良い噴霧器が作れるとは思いませんでした
0 件のコメント:
コメントを投稿